新年度に入って、
自分を取り巻く環境が大きく変わった人が
多いのではないでしょうか。
ニュースを見ると新入社員で入って、
もう退社する人たちがいる。
その予備軍はもっといると考えられます。
入ったものの自分の思っていたものと本当に違っていて
そのギャップに耐えられそうがなくて
辛くて我慢できない状態で、
このままでは自分が壊れる
と思ったなら逃げる(辞めることを含めて)こともありです。
逃げるというカードは捨ててはいけません。
もし壊れても会社や学校は面倒見てくれません。
自分の身は自分で守るのです。
他人(家族を含めて)が、何を言おうが
右から左へ流しましょう。
まあ大抵、
入ってそんなに時間を掛けなくても、
ここでやっていけるかいけないか、
自分に合っているかいないかは分かりますよ。
しかし、注意してください。
安易に逃げる道を選ばないでください。
自分に問いかけ、
それしか選択がないとなってからでも
遅くはありません。
そして、
今、くじけそうな状態でも、
「もうちょっと頑張ってみようかな」
と何とかここで踏ん張ってやっていこうと思っているのなら
どうすればいいか。
今回はそれについてです。
①『自己暗示をかけない』
様々なストレスから、
心が折れそうになったり、
気分が落ち込んだり、
悩み苦しみネガティブな思考になってくると、
普段は考えないのに、
つい
「自分にはどこか精神障害があるのじゃないか?」
「自分の性格は?タイプは?」
「今の自分の精神状態は?」など、
ネットや本などのチェックシートで調べて
「自分はADHDだ。発達障害だ。HSPだ。自律神経失調症だ。うつ病だ。」など
と勝手に結論付けて
「だから自分は〇〇なんだ。」
と自分を納得させてしまいがちです。
実は、これは“ヤバい”ことなのです。
何故なら自分で自分に暗示をかけてしまい
本当にそうなってしまう可能性があるからです。
誰しも少しはチェックシートのチェック項目に当てはまるものです。
そして、気持ちが沈んでいる時は沢山当てはまったりします。
ですから、
「自分は〇〇だ。」
と決めつけずに
今の自分の状態についての参考程度にしておくことです。
思い込みって怖いですよ。
②『自分を知って活かす』
チェックシートで当てはまった項目をメモしておいて、
「自分にはこんなところがあるんだ。
こういう性格の傾向がある。」
と知ったら
それが武器にならないか考えて活かそう。
誰しも自分の事を分かっているようで
分かってないものなのです。
自分の事が少しでも自分で分かっている事って凄いことですよ。
「活かすってどうするの?」っていうと
例えば、
「色・光・音・味覚に敏感すぎる。」のは
見方を変えると繊細ということです。
それを活かして商品開発室や広報室や宣伝課など
クリエイティブな方面に行く。
「こだわりが強く、納得するまでやめられない。」なら
コンピューターのプログラミングや
分析する仕事や研究・実験する仕事など
コツコツと自分のペースで
自分一人でやれる方面に行く。
「気が小さくてビビり。」なら
その場の雰囲気や人の気持ちの機微を捉えるのが上手いので
細やかな気遣いが必要な総務の方面に行く。
など、全てが思うようにいくわけではないですが
会社の中で少しでも活かせるように持っていくことです。
③『失敗と恥を怖れない』
仕事でも趣味でも
何かをやろうとすると付いてくるのは
失敗です。
全てが上手くいく事は少ないですよ。
どんなベテランや達人と呼ばれる人も
大なり小なり失敗はするんです。
ましてや、
そうでない我々は失敗は当たり前なんですよ。
ただ、
違いがあるとすれば
失敗の捉え方です。
何か失敗すると我々は、
反省して落ち込み
“何故こうなった。何がいけなかった。”と
失敗した事に囚われて思考は停止。
更に、
仕事上の失敗だったら、
“上司から怒られるんじゃないか”
とビクビク。
しかし、
ベテランや達人と呼ばれる人達は、
「失敗を改善」と捉え
“どうすればよくなるか。”
を考え次々と前に進んで行きます。
ですから
「一つの失敗は一つの前進」
と捉える事が大切です。
そして、
失敗と恥はセットです。
どうしても失敗した時は、
失敗した事を恥ずかしいと思ってしまいます。
恥をかきたくないと思えば思うほど
失敗をするものです。
でもね。
大きくても小さくても誰でも恥はかくんだよね。
その度、
穴があったら入りたくなったり、
死にたくなったり、
落ち込んだりします。
しかし、
恥をかくことを怖れてはいけません。
恥はかいたらかいただけ
心が強くなり心の根が張ってくるのです。
何かのTV番組で出演者が、
自分の過去の恥を告白するコーナーがあったけど、
その時に皆最後に言っていたのは
「あの時があったから今の自分がいる。」と。
それで、私が感じたのは
「恥をかいて強くなったんだ」
ということです。
捉え方を変えてみましょう。
「なんにも咲かない冬の日は下へ下へと根を伸ばせ。
やがて大輪の花が咲く。」
ですよ。
④『自分を愛して可愛がり自分を信じ認める』
先ず初めに、
これは「ナルシストになりましょう」という事ではないですよ。
間違えないように。
心が折れそうになったり、
くじけそうになるとどうしても
“何故私っていつもこうなの。”
“やっぱり私ってダメな人間だ。”
“こんな私って嫌い。”
“あの人は何でもできるのに。それに比べて私は・・・。”など
と自己嫌悪したり自己否定しがちになります。
それがネガティブ思考からの負のスパイラルに陥らせます。
「自分の味方は自分。」
と知ってください。
自分自身を大切にしてください。
そして、
「こんな自分だけどいいじゃん。これが私だよ。
これからこれから。大丈夫。大丈夫。」
と自分を認めて信じてあげましょう。
完璧な人間なんていません。
皆、未熟者です。
未熟だからまだ先へ進めるんですよ。
完璧だったらその先はないですよね。
だってこれ以上することがないのですから。
「今まで未熟者でした。今も未熟者です。これからも未熟者でしょう。」
です。
⑤『思い惑うな』
意外と思うかもしれないけど、
物事って自分の知らない所で勝手に決まっていく事が
多いものなのです。
決まってから知らされて
“えっ!なんで?うそ~。まさか。”
と思う事が起きる。
それで不安になったり、
不満が出たり、
落ち込んだり、
悩んだりします。
なんでそんなことになるかというと、
自分では何ともならないから。
自分でなんとかなるならそんなことは起きません。
では、どうすればいいかというと
「決まったことは決まったこと。しょうがない。」
と事実を受け入れ、
何ともならないことは考えないことです。
そして、
今とこれからの自分の置かれた立ち位置の中で
自分に出来ること、
自分がやることを淡々と、
且、
楽しみながらやっていく事です。
楽しみを探しましょう。
流れに身を任し、
流れに逆らわないことも時には大切なことです。