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辞め頃続け頃の5月をどう乗り切るか

新社会人は新人研修が終わりそれぞれ各部署に配属になり本格始動する時、学生は授業や学校生活が本格化してくる時、そして新生活にも慣れてくる時です。そんな時にやってくるのは五月病です。

 

“こんなはずじゃなかった”

“思っていたのと違う”

“自分にはこの部署は合わない

“自分には自分に合ったふさわしい場所があるのではないか”

“ここは住みにくい”など、

 

自分の考えや思い、理想や希望と現実とのギャップ、環境の大きな変化によるストレスが主な原因なんですが、

 

 

“どうしようかな?”

“辞めようかな?”

“なんかすべてが嫌!”など

 

と悩みだし、GWが引き金になり会社や学校へ行くのが嫌になったり精神的に不安定になったりしてドロップアウトしてしまうケースが多くなります。

 

5月は、辞め頃続け頃の時です。

 

どちらの選択もありですがどうやってここを乗り切ればいいかを見ていきます。

参考になれば幸いです。

◎五月病とは

 

新年度の連休明けに気分の落ち込みや体調不良、意欲の低下などが見られる状態を指す俗称です。

 

この時期進学や就職、転勤などによる環境の大きな変化によるストレスが原因で、今までの緊張や疲れがピークに達して張り詰めた糸がプツリと途切れ学校や会社に行けなくなくなります。

 

燃え尽き症候群(バーンアウト)のような状態に陥っている人や周りにうまく馴染めない人は注意が必要です。

 

①『人間は慣れの動物』

 

「人間は慣れの動物である」と知ってください。

 

過去を思い出して下さい。小・中・高と学校に入学した時の事を。

 

“学校に慣れるかな。友達出来るかな。出来なかったらどうしよう。”など

 

最初は不安で一杯だったのではなかったですか。

 

しかし、入ってしばらくするとそんな不安は忘れて学校生活を送っていたのでは?

 

「朱に交われば赤くなる」という諺がありますが、人間は最初は新しい環境に慣れなくても慣れるまでの時間に個人差はありますが、いずれ慣れるようにできています。

 

何故なら、昔は環境に慣れないことは死に繋がっていたからです。

 

今は、そんなことはありません。

 

「まあ。いずれ慣れるでしょ。」ぐらいに軽く捉えましょう。

 

②『ネガティブな思考は当たり前のこと』

 

人間には危機回避本能があります。これは、大昔は人間は、他の動物たちの餌の対象だったのです。

 

ですから、常に危機意識を持ってないといけなかったわけです。

ネガティブな思考になるのは、しょうがないとも言えるでしょう。

 

考えてみてください。そのような時代、ポジティブ思考になれると思いますか。なれないと思いますよ。

 

今でも、暗い所は勿論、新しい事に挑戦する時、新しい所に行く時、怖さと不安が楽しみよりも先立ちませんか。

でも、実際はそれほどでもなかった。という事は珍しくありません。

 

なので、ネガティブな思考になるのは当たり前と思って気楽に構えてみてください。

 

③『後悔はするもの』

 

「私は、今まで後悔したことはありません。」と自信を持って言える人は凄い人ですね。

私は、後悔しっぱなしです。あなたは、どうです?

 

「あの時ああすればよかった。こうすればよかった。」

「あの時あっちを選んでいたら。」など、

 

どうしたって過去は変わらないのに“ふと”出てくる後悔。ありませんか?

 

しかし、出てくるのだからしょうがないのです。すぐに流して引きずらないことです。

 

人は何か決断する時、二者択一になる事が殆どです。迷いますよね。

100%自信を持って選択することは難しいです。

 

だから、どちらを選んでも後悔するものなのです。どうせ後悔するのなら今のどちらか良い方を選ぶことです。

 

「失敗はしたけど後悔はしていない。」というのを聞いたことはないですか。

これは、その時の最善を選んだからです。

 

後悔の深さと失敗の大きさは比例しません。

「後悔はするもの。経験値が上がってよかった。」ぐらいに考えましょう。

 

④『経験に勝るものなし』

 

「芸は身を助ける」

「昔取った杵柄」という言葉がありますが、その通りで、経験値が高ければ高いほど何かあってもどうとでも切り抜けられます。

 

一度でも経験すれば、体が覚えているものです。

経験値を上げるには、色々な経験をすることです。

 

嫌な仕事、やりたくない仕事、やった事のない事、自分の希望と違う仕事、雑用など

「なんで自分がこんな事。他の人でいいじゃん。辛いし嫌だよ。」と誰もが感じることですよね。

 

でも、「断れない。受けるしかない。」としたら、しょうがないから何も考えずその仕事に身を沈めてみましょう。

 

長い人生の中でいずれその経験は「やっといてよかった。」と思える時が来ますよ。

 

⑤『「ついてるね、ラッキー探し」をしよう。』

 

一日を通してどんな小さい事でもいいから「ツイてるね。ラッキー。」を見つけましょう。なるべく多く。

 

そして、「残念」には目をつむりましょう。本当にちょっとした事でいいんです。

 

例えば

今日は信号に止められなかった。」

「今日はお目当ての子に声を掛けられた。」

「今日はいい感じに過ごせた。」

「今日は社食がおいしかった。」など。

 

そして、夜寝る前に今日はいくつの「ツイてる。ラッキー。」があったか数えてみましょう。日記に書くと尚いいですよ。

 

で、「今日、こんなに沢山のいいことがあった。嬉しい。」を感じて寝ましょう。

 

毎日続けているうちに気持ちがポジティブになって、暗かった表情も明るくなってきますよ。

 

◎まとめ

 

GWが終わった頃やってくるのが五月病です。新しい環境に飛び込んで一ヶ月。

同級生や友達の近況報告を聞いたりして、相手の事が羨ましくなったり自分の今後について悩み始めて気持ちがぶれる頃です。

 

そう、辞め頃続け頃の時期です。誰しも長い休みの後は会社や学校に行きづらくなるものです。

ましてや新しい環境に中々馴染めなかったとすると、そのストレスから辛く苦しくてドロップアウトしがちです。

 

もうどうしようもない状態なら、辞めて仕切り直しをするのもいいですよ。精神が壊れてしまってからでは遅いですから。

 

しかし、「そこまではいってない。もう少し頑張ってみようかな。」と思うなら上記の①~⑤の中で試してみてください。

 

どれも共通して心掛けることは、自分を信じて、頑張っている自分を褒めてあげることです。

 

そして、もう一つ。

それは、「世の中は理不尽なものである。」と認識し受け入れることです。

その中でどうやって楽しく生きていくかを考えて下さい。